Child in Time

幼少時代、自分を子供だと自覚して生きていたことは一度も無い。もちろん年配者が自分の理解が及ばない世界に出入りしていたことは知っていたし、私が生きる同世代の社会とは異なった価値観で自分を評価していることも知っていた。大人社会はある面畏敬の存在でもあり、私の感性に制約を与えようとする邪魔な存在でもあった。でも幼かろうと小さかろうと当時当時を生きた私の信じる世界は同世代が歩む世界であって、その年齢に合った流行や行動を最先端と捉えていたのである。
だから半世紀を超える人生を経た今、若年者に自分の経験をどう伝えるかで迷ってしまうことがしばしばある。今の時代を生きる彼ら彼女らの思考が自分の経験と合わないこともあるが、仮に同じ道を悩んでいたとしても、悩みが過去の経験になった私と、只中を悩んでいる若年者とでは見える現実がまるで違うと言うジレンマの方がより難しい問題だ。私でさえ、若い頃に大人から『君の気持ちは解る』とか『こう言うもんだよ』と言われてもちっとも役に立つアドバイスでは無かったし、先輩目線で教条的に聞こえたりすればむしろ参考にするより反発を感じたことが多かったからだ。まぁ優しく見守りながら少しでも若年者への癒やしを考えてあげる方が親切なのかも知れないけれど、大人は大人で子供若者の経験したことの無い悩みがあるのだから、悩みは順番にやって来るとだけ教えてあげるに留めて置いた方がお互い共存するにはちょうどいいようだ。
柔らかくも密生した豊かな髪質。これがこの絵のテーマだった。少し上目遣いな視線と軽くポーズを取った口元。思い描いていた顔とは少し外れた表情に終わったが、いつかどこかで出会ったような少女。でもよく見ればありそうであり得ない顔にも見えてしまうけれど。。。

A Song For Japan

日々の創作日記とお気に入りの音楽など。日常と非日常を行き来する奇妙な世界をお楽しみ下さい。

0コメント

  • 1000 / 1000