No Music No Life

音楽を聴いてインスピレーションを得ると言う話はよく聞かれるところだが、確かにアップテンポな曲を聴いて気分がポジティブになったり、スローバラードに感傷や詠嘆を覚えたり、特にものづくりをしている人にはその音楽に浸ることで、何らかの制作に対するヒントが与えられると考える向きがある。もちろん捉え方は人それぞれだろうし、実際制作中にお気に入りの音楽をかけながら、次々と傑作をものにしていったと言う大家の逸話も事欠かないから表立っての批判は出来ない。私はと言うと音楽は物を見る目を養わせるきっかけと考えている。音楽を聴いて日常から離れようとする時、自分が求めるロマンが音楽によってより触発されると、普段何気に見過ごしていたものにもかけがえの無い美を見出したりするものだ。例えば私が歩く前を人が歩いていたとして、そこに悩みとか求愛と言ったようなメロディなりフレーズが頭を過ぎっていれば、ただ歩いているその人の後ろ姿にエモーショナルなドラマが潜んでいるのでは無いか?或いはそのようであって欲しいと言ったような想像力が働くことがあるのだ。別にそれが私の単なる願望であっても、その人の人となりがどうであろうと全く関係が無い。ただ自分の制作する作品の中にその想いが封入出来れば、想像であっても見た価値があると言える。私にとって音楽は決して創作の特効薬にはならないが、ものを見る、探すことを促してくれる呼び水のようなものなのだ。もし私が音楽好きで無かったなら、絵を描くことは無かったとは言えないまでも、その作風は今の自分と随分違ったものになっていたことだけは確かである。

A Song For Japan

日々の創作日記とお気に入りの音楽など。日常と非日常を行き来する奇妙な世界をお楽しみ下さい。

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