Avalon / Roxy Music

ロキシーミュージック最後期の代表作『アヴァロン』のタイトルナンバー。ゆったりとさざ波に揺られるようなアダルト感覚がいい。広さを感じさせる空間によく整理された楽器の音色が響き、短く簡潔な歌詞を余韻を残すかのように落ち着いて歌うブライアンフェリーの艷やかなヴォイスが魅力的だ。すでにフェリー・マッケイ・マンザネラの3人組にまで淘汰されたロキシーミュージックが、それぞれの『アヴァロン』を目指して旅立つための集大成として残したかのような詠嘆すら覚える美しいアルバムの表題曲なのだから、それこそ文句の付けようが無い豊穣感である。この曲は普段聴いているCDよりむしろ、思わぬ機会に耳にするラジオの電波を通した音の方により胸を踊らされることがある。夕方なんかが特にいいね。。。同じナンバーなのにね、じっくり身構えて聴くより、やや唐突に慌ただしさの中で流れる境地のように穏やかな信念みたいなものが、美しい過去の記憶を呼び起こすかのように私を誘うからかも知れない。ロキシーの他曲同様、本来はアルバムの中の一曲として聴いて欲しいナンバーなのだが、地味とは言え、聴き込むごとにじわじわと胸の中に染み込んでくるこの名曲を決して忘れないで欲しい。

A Song For Japan

日々の創作日記とお気に入りの音楽など。

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