Soul Food

醤油・味噌・塩・豚骨。。。今やその種類は拡大の一途で、もはや国民食の枠をはみ出しそうな高級品すら登場しているラーメン業界。街を歩いていても車で国道走らせていてもそれぞれに趣向を凝らしたラーメン店が次々と目に飛び込んで来る。ラーメン・らーめん・拉麺・らあめん。。特に最近のラーメン屋は自慢の定番メニューや店のこだわりを書いた大きな看板で激戦のこの時代に勝ち抜こうと派手な宣伝をやっているのが特徴。食べる前に客をその気にさせる手法は何もラーメン店に限ったことでは無いのだが、とりわけこの業界ではハッタリとも思える強引な呼び込み看板が幅を効かせているように見える。そして一歩店へ足を踏み入れると黒尽くめに赤をあしらった若い男女の店員が大きな声を張り上げて客を迎えてくれる。味の方は具材たっぷりのヴォリューム満点ラーメンが多い。客の大半が若年・中年層なので『満腹保証!』『替え玉無料』は当たり前。厚切りチャーシューや濃厚スープも相まって食後はかなり疲労感も出る。でもちょっと凝りすぎなんじゃ無いかと思える瞬間もあるね。値段も決して安くは無いし、どのラーメンも食べればそれなりに美味いが一度食べたら忘れられない程でも無い。
結局拘ることに執着し過ぎて本来の国民食としての手軽な魅力を損ねてしまっている、あるいは優れた素材を活かすコンビネーションに工夫が乏しいなどと言えるのでは無いだろうか?産地の高級素材を寄せ集めるより、麺、スープ、具材の絡みとか、舌に慕情を残すような味わい深さを追求してくれた方が通える店になる勝率は高いだろう。
腹八分目と言うが、味についても最初の食感は多少欲求不満が残る程度が完食満足の秘訣だと思う。いきなりガツン!とくる衝撃は食べ進むうちに次第にキツさに変わって行くもの。『これ完食したらさぞかし身体に悪いだろなぁ』と連想させるようでは足繁く通う気持ちにはならないものだ。それと値段。ブランド食材などを売り物にするからどうしても高めの価格設定にしかならないのだ。もう一度ソウルフードとしての原点に立ち返って、派手さを競う高級合戦は止めて欲しい。
もちろんここに掲載したラーメン店は静かに味を求めて訪れる常連客が集まるお店ばかりである。個性は違えど一つ共通するのはたとえ満腹になっても後味の良い上質なラーメン達であることだ。

A Song For Japan

日々の創作日記とお気に入りの音楽など。日常と非日常を行き来する奇妙な世界をお楽しみ下さい。

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