Yuki's Time

地元のジャズシンガー、ユゥキ嬢を描いた鉛筆画。エレガントで美しい容姿と伸びやかなヴォーカルで地域の音楽イベントでも大活躍されている。感情を込めて歌い上げる場面、飾らない自然な表現を映し出すことに全力を傾注した。特に眉毛のかたちや眼の閉じ方、口の開き方、時に熱く時に切なく、聴衆へ向けて放たれる愛と情熱は容姿の美しさだけを描いては決して現しきれるものでは無い。表現者を表現する難しさはこれまで描こうとしてどうしても描ききれなかった題材だった。
今回困ったのは肌の影。手の甲や腕、肘に彫刻される筋の凹凸。これを出すか出さないかで絵の性格が大幅に変わってくるからだ。軽く描いてイラスト風、深く描いて写実的、と進める上でどちらか選ばなければ完成はおぼつかない。そこで最初細部を描きこむつもりで影を付けて行ったのだが、どうしても重く、暗い絵になりそうな予感がしたので、出来るだけ暗部を強調しないように軌道修正したのであった。とにかく素材の良さ、美しい懐の深さだけは台無しにしないよう、最期まで心掛けたつもりである。

A Song For Japan

日々の創作日記とお気に入りの音楽など。日常と非日常を行き来する奇妙な世界をお楽しみ下さい。

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