Saotome

また機会があれば掲載したいと思っている太郎坊宮のお田植え大祭。過去に2回撮影した中で自分なりのベストショットと考えている写真である。泥の付いた稲苗を持ち、後退りしながら右手で水田に植え付けている。苗の土が落ちたのかターゲットの脇にクレーター状の波紋。田植えに不慣れな女子高校生ゆえ、普段の生活では体験出来ない手先の汚れも気になるところだろう。ストレスの溜まる中腰の姿勢と足場の悪い田んぼの中での後ずさり。それでも彼女は囃子唄に合わせて一生懸命植えている。見ればその横顔は五月女そのもの、まるで巫女様のように無表情で高貴な美しさが宿っているように映る。モデルを持たない私がこれ程至近距離からシャッターチャンスを伺う機会などそう滅多にある訳では無いので、このショットは思い出に残る一枚となった。初夏のそよ風が吹く神田は若草の匂いが漂う長閑な風景が広がっていた。昨年は中止の憂き目にあったお田植え祭りだったが、今年は青空と新緑の季節を優雅な古代絵巻とともに過ごせることを切に願う。

A Song For Japan

日々の創作日記とお気に入りの音楽など。日常と非日常を行き来する奇妙な世界をお楽しみ下さい。

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