To Cut a Long Story Short / Spandau Ballet

  • 終始呪文のように鳴り響くシンセブレイクが印象的なスパンダーバレエ初期の傑作ダンスナンバー。ファーストアルバム、『ジャーニーズトゥグローリー』の冒頭曲だった。トニーハドリーのオペラがかったヴォーカルには賛否両論があるが、特にニューロマンティクス時代のサウンドにはこの程度の気取りがよく似合う。ライバルと目されていたデュランデュランが最初からシンセポップ路線で商業的成功を収めていたのと対象的にスパンダーバレエは英国特有の捻ったポップセンスでデュランデュランに比べて若干取っ付きにくい肌触り。でも変わったもの好きな私には万人受けするポピュラーサウンドより愛着を感じていた。一聴して地味な印象を与えるファーストアルバムだが、回数を重ねるうちに噛めば噛むほど味が出るタイプ。その中でもこの曲は看板となるキャッチーなナンバーで、特に最初に書いたシンセブレイクは今聴いていても当時の興奮は変わらない。1980年代前半の華やかなブリティッシュロックを思い出させる隠れた名曲の一つだと思う。

A Song For Japan

日々の創作日記とお気に入りの音楽など。日常と非日常を行き来する奇妙な世界をお楽しみ下さい。

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